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土曜朝8時、平成生まれの若者らが鎌倉を歩きながらゴミ拾い

「おとうさん、そこ」と子どもが指示。若宮大路沿いの川の両岸にも投げ込まれたゴミが目立った

「おとうさん、そこ」と子どもが指示。若宮大路沿いの川の両岸にも投げ込まれたゴミが目立った

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 鎌倉で毎週土曜の朝、若者たちが中心となって市内各所を掃除していく「朝の鎌倉まち歩き(ごみを拾いながら)」が始まった。主催は、鎌倉が好きな平成生まれの若者たちが結成したボランティア団体「鎌倉ヘイセイズ」。

集めたゴミを手に参加者で記念撮影

 鎌倉では、春と秋の市内一斉清掃をはじめ、月1回の表駅商友会による若宮大路クリーンアップ、大船駅クリーン作戦、腰越のクリーン&ガーデニング大作戦など各所で定期的なクリーン活動が行われている。

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 「かつて僕も定期的なゴミ拾いに参加していたことがあったが、いつのまにか無くなってしまった」と話すのは、同団体代表の上岡洋一郎さん。「若い若いと言われた平成生まれも、もう30歳。人任せにしている年齢ではなくなった。自分たちでアクションを起こすべきだと、友人たちに声を掛けた」と続ける。

 最初に始めたのが「鎌倉夜回りラン&ウオーク」。近隣の街で行われていた防犯を兼ねた健康づくりイベントを参考に、昨年8月から月1回のペースで継続している。

 「歩いたり走ったりしていると歩道などに捨てられたゴミが気になり出した。鎌倉を訪れる観光客にも気持よく過ごしてもらいたくて、土曜朝にゴミ拾いをしようと考えた」と振り返る。

 昨年末、4月オープン予定の大型カフェと生活雑貨ショップの店長として、準備のために鎌倉に転居してきた永尾亮さんとたまたま知り合い意気投合。平成生まれの2人で、「ルールは後回しにして、とにかく始めよう」「間が空くと続かなくなるから毎週やろう」「誰も来なくても2人で続けよう」と動き出す。

 1月25日8時、集合場所の鎌倉駅西口前にはSNSでの呼び掛けに応えた5人が集まった。初回の様子をSNSで発信すると、翌週の2月1日にはファミリーや昭和生まれを含め参加者は倍の10人になった。

 この日は「市役所に問い合わせると提供してくれた」という専用のゴミ袋や軍手、トングを参加者に配布し、西口前から地下道、東口ロータリーをゆっくり進んだ。若宮大路では5人ずつが通りの左右に分かれ南下、下馬交差点で右折し東へ。御成通りを北上し、約1時間掛けて出発した駅西口へ戻った。

 拾い集めたゴミは7袋分。燃える、燃えない、プラ、缶、ペットボトル、ビンなど分別し市役所敷地内の専用ボックスに入れて終了となった。数で圧倒的に多かったのはタバコの吸い殻。「小さいので大変かと思ったが、トングだと簡単に拾えた」と言う。掃除をするための「ほうき」を拾った際には、大きな笑い声が起こった。

 参加者は、「いつも歩いている道も、ゴミを探すと違って見えてくる」「拾っていると無心になれ、精神修養的にもすごくいい活動」「朝早くから体を動かすのは健康にもいいし、ゴミが減って気持ちもいい」「初めての人と、ゴミ拾いを通してつながりができた」などと感想を口にした。

 幼児2人を連れて夫婦で参加した入山綾子さんは「楽しく歩けた。子どもたちも実際にやることで、日ごろからゴミに対する意識が高まるはず」と話した。

 永尾さんは「転居して日が浅いため、地域の人とつながれるのがうれしい。毎週続けることで道行く人の目に留まり、ゴミのことを考えるきっかけになれば」と話し、上岡さんは「平成生まれでなくても、地元の人や鎌倉以外の人を問わず大歓迎。住む人、来る人をつないで、もっと気持ちのいい街にしていきたい。ゆくゆくは終わった後に朝食やコーヒーを飲みながらの交流も」と抱負を語る。

 開催時間は毎週土曜8時~9時。コースは毎回異なるが、集合場所は鎌倉駅西口改札の外。手ぶらで参加できる。