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大船仲通り商店街に新たな多目的空間 鎌倉の多彩なニーズへの対応目指す

前面ガラス張りの「P1」。大船仲通りに面しているため多くの人の目に触れやすい

前面ガラス張りの「P1」。大船仲通りに面しているため多くの人の目に触れやすい

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 大船・仲通り商店街に5月21日、多目的に使えるスペース「POP-UP SPACE in kamakura(ポップアップスペース イン 鎌倉)」(鎌倉市大船1)がオープンする。

出展者を募る代表の安さん

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 運営は、同スペースが入るビル4階で2018(平成30)年から営業している「NEKTON OFUNA(ネクトン大船)」。コワーキングスペースと隣接した小会議室2つを構えていたが、よりプライベートなセミナーなどの利用を望む声に応え、翌年に3階にも独立した中規模の会議室を設置した。

 2020(令和2)年にはコワーキングスペースの固定席を移設する形で、歩いて3分ほど離れたビル内に24時間・365日利用可能なシェアオフィス「NEKTON OFUNAII」も開設している。

 同業の先輩からのアドバイスもあって、3年ごとの拡張を目指してきたという代表の安光太郎さんは「かなりハイペースになってしまった」と笑って話す。「ただ、毎回いいご縁があったからで、その度にチャレンジさせてもらった。実は今回も」と続ける

 「ずっと飽き物件になっていた1階がギャラリーやワークショップスペース、大きめのセミナー会場に最適なので、ゆくゆくは借りたいと考えていた」と言う一方で、「コロナ禍で、人が集まる場所を作ることをためらっていた」とも。そこへ「大家さんから24時間換気と熱交換システムの導入、防音工事の施工という提案を受けたことで、迷いがなくなり」契約に踏み切った。

「結局、1年に1回の増床を繰り返すことになり、かなりハードだった」と振り返るが、通りに面した1階への進出で、「表に向けてダイレクトに発信できるようになり、コンセプトである『みんなの起点』が、より明確に打ち出せるようになった」と話す。

 安さんはオープン以来、鎌倉の人たちの多彩な才能、さまざまな事業やユニークな活動と出合い、彼らを応援する場を提供したいと考えてきた。これまでのコワーキングスペースやシェアオフィスでは大船エリアの利用者が多かったが、ギャラリーやスタジオ、期間限定ショップ、イベント、ワークショップ、ミーティング、スクール、イベントなどさまざまな使い方ができる空間を用意することで、「鎌倉全域からの多様なニーズに応えることができるようになった」と胸を張る。その思いを込め、新たなスペースを「POP-UP SPACE in KAMAKURA」と命名。拡張の度に付けていた「NEKTON大船」の名称を、今回はあえて外したという。

 同スペースには目的や利用人数により2つの部屋を用意。「P1」(41平方メートル)は、通り側が全面ガラス張りで、展示用のピクチャーレールやスポットライト、テーブルなどを設けた。奥の「P2」(40平方メートル)の壁面は白で統一し、テーブル10卓と椅子24脚、映写用のプロジェクターなどを備える。

 オープンに伴い4階の小会議室は廃止し、フロア全体をコワーキングスペースにする。3階の会議室は「POP-UP SPACE」に組み込み同様の利用形態とした。

 「従来のコワーキングスペースがインプットの場だとすれば、今回のポップアップスペースはアウトプットの場。両輪が動き出し、これまでできなかったことが一気にできるようになった」と安さん。「何かを始めたい・面白いことを発信したいなど、あらゆることにチャレンジできる箱が用意できた。使い方は自由。利用する皆さんと一緒に考えていきたい。どんな場になっていくか、自分自身も楽しみ」と期待を込める。

 営業時間は8時30分~20時(土曜・日曜・祝日は19時まで)。現在はプレオープン中で、見学も受け付けている。

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