鎌倉経済新聞の2021年間PV(ページビュー)ランキング1位は、渡仏から26年、パティスリーやレストランで腕を磨いたパティシエが帰国し開いたレストランデザート専門店「Regalez-Vous(レガレ ヴ)」のニュースだった。
2位の「STEREO Kamakura(ステレオカマクラ)」店主の加藤賢一さん
フランスで独立準備中にコロナ禍に見舞われた佐藤亮太郎さんが日本に一時帰国し、「パリの文化や風土に似ていると感じた」という鎌倉に出店。メニューは、レストランのデザートやパンがメイン。調理の様子からオーブンで膨らむ9分間を席から眺めることのできる「パリ左岸のスフレ」は現在も予約が絶えないという。都内の百貨店などからの依頼を受け、期間限定の出店も続いている。
ランキングは1月1日から12月15日に配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの。上位10位のランキングは以下の通り(カッコ内は掲載日)。
1. 鎌倉にレストランデザート専門カフェ 仏で26年のシェフが初出店(9/17)
2. 鎌倉のフレンチレストランがワンコインから朝ごはん 創業時の夢実現(1/21)
3. 鎌倉腰越の寺院巡り限定「ご朱印帳」 世代超え仲間で手作り(4/23)
4. 鎌倉の若手水彩画家が描く画集「日本のこころ」発刊 早くも次回作に意欲(8/19)
5. 「湘南モノレール全線開通までの全記録」ネット配信 50年誌に書ききれない人間ドラマも(2/26)
6. 鎌倉に古美術品に触れられるギャラリー まるで「天空に浮かんだ」自邸を開放(10/11)
7. 民泊・カフェの収益で運営する鎌倉の子ども食堂 コロナ禍で継続も窮地に(1/28)
8. 鎌倉の豆腐ハンバーグ専門店が「早朝食堂」 ドラマ「深夜食堂」ヒントに(5/25)
9. 「シュミーズ」って何? 鎌倉の花屋で「抱きしめたいほどかわいい下着」展(4/29)
10. 鎌倉腰越海岸でおもちゃ花火大会 「腰越愛」詰まった5分間に歓声(9/24)
2位の「フレンチレストランがワンコインから朝ごはん」、8位の「豆腐ハンバーグ専門店が『早朝食堂』」は、コロナ禍での夜の営業時間短縮要請を受け、朝の営業に活路を見いだした話題だった。
3位は、地元有志で手作りした「腰越の寺院巡り限定御朱印帳」。販売した収益で実現したのが10位の「腰越海岸でおもちゃ花火大会」。地元愛あふれるニュースだった。
徐々に観光客が増加し、にぎわいが戻りつつある鎌倉。来年はNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の舞台としても注目される中、地域の小さな話題にも目を配り伝えていきたい。