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鎌倉インテル新たなステージへ サッカー社会人県1部リーグ開幕

今季を戦うメンバーの集合写真(みんなの鳩サブレースタジアム)  撮影 Kazuki Okamoto(ONELIFE)

今季を戦うメンバーの集合写真(みんなの鳩サブレースタジアム) 撮影 Kazuki Okamoto(ONELIFE)

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 神奈川県社会人サッカーリーグ1部「鎌倉インターナショナルFC(通称=鎌倉インテル)」(鎌倉市大船)が4月2日、「みんなの鳩サブレースタジアム(通称=鳩スタ)」(梶原)に「YOKOHAMA FIFTY CLUB(横浜フィフティークラブ)」を迎え開幕試合を戦う。

今季も10番を背負う内藤洋平さん

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 「グローバルなスポーツであるサッカーを通じて未来の日本を国際化していく」をテーマに2018(平成30)年に設立された同クラブ。県3部リーグに加盟し1年で2部に昇格した後、3年連続で1部昇格を逃したものの、昨年ついに昇格を果たした。

 今季は12チーム総当たり制。前期終了時に上位と下位の6チームずつに分かれ、上位グループの中から2チームが県代表として関東社会人サッカー大会へ進み、決勝進出チームが関東社会人サッカーリーグ2部に昇格する。

 「まずは前期で上位をキープし後期へつなぐ。その意味でも開幕戦は重要」と話すのは、同チームの内藤洋平さん。対戦相手は、昨季あと一歩のところで関東リーグ昇格を逃している強豪。「強い相手にこそ、挑む、楽しむ、強い気持ちで戦う」と意気込む。

 内藤さんは桐光学園、立命館大学を経て2011(平成23)年、京都パープルサンガ(当時J2)でプロとしてのキャリアをスタート。2013(平成25)年にギラヴァンツ北九州(当時J2)に移籍し、8シーズン在籍。けがのため出場機会が減り、2021年に退団した。

 複数の実業団チームからも声がかかったが、2021年にカテゴリーが下位の鎌倉インテルに加入する。同クラブを選んだ理由について、内藤さんは「抵抗感がなかったわけではないが、それ以上にサッカークラブとしての魅力が大きかった」と話し、「ただサッカーをしているだけでなく、鎌倉を舞台に新しいクラブとして、地域に根付きながら一緒に作っていくことに重きを置いていた。クリエーティブやブランディングも強化し、新たな取り組みが多く、社会人としてもステップアップしていくことができると感じた」と続ける。

 加入したシーズン秋に、ホームスタジアムである鳩スタが完成し環境も整った。内藤さんは「観客席との距離が近く、互いの顔が見えて一体感があり、自分たちのためにやることがみんなを喜ばせることにつながり、それを感じ取りながら選手自身が成長していった」と話す。

 昨年12月の昇格決定戦に勝利した瞬間、「目にした光景は、とにかく美しかった」と話す内藤さん。北九州時代の2019年にもキャプテンとしてJ3からJ2への昇格を経験しているが、「今回は、ずっと苦しい戦いを共にしてきた選手やスタッフ、サポーターたちの姿を身近で見てきたこともあり、カテゴリーやタイトルを超えた感動があった」と振り返る。

 サポーターらが身に着けるシャツやタオルマフラー、キャップなどは、グッズ担当として関わっている内藤さんらが企画した商品だった。「同じ色、同じデザインを身に着けることで、さらに一体感が増した。スタジアムでは選手も販売の手伝いをするなど、プレー以外でもみんなで空間を作り上げていることは、このクラブの大きな特徴」と話す。今季の新加入選手は10人で、昨季のトップチームのメンバーがセカンドチームに回ったケースも多いが、ほとんどが残留した。内藤さんは「彼らがこのクラブの価値を実感した証でもある」と胸を張る。

 「昨季よりもさらに試合の結果はコントロールできなくなるはずだが、危機感や不安感をポジティブな感情に持っていけるよう最大限の準備をしている」と話す内藤さん。「チームコンセプトである『CLUB WITHOUT BORDERS(クラブ・ウィズアウト・ボーダーズ)』を実現するために、今季も僕らは90分間でスタジアムを一つにすることを目指し体現していきたい。子どもから大人までスポーツをみんなが楽しめる鳩スタで一体感を味わってもらえれば」と来場を呼びかける。

 開幕戦のキックオフは11時45分。入場無料。

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