鎌倉経済新聞の2023年PV（ページビュー）ランキング1位は、会場のグラウンドが来年3月に閉鎖予定のため最後になってしまうかもしれない「鳩スタ夏祭り」を紹介する記事だった。

築80年の古民家の2階をアップサイクルして開いた「すきま鎌倉店」

　ランキングは、今年1月1日から12月13日までに配信した「ヘッドラインニュース」のPVを集計したもの。10位までのランキングは以下の通り（カッコ内は掲載日）。

1. 鎌倉唯一のサッカー専用グラウンド「鳩スタ」で「最後かもしれない」夏祭り（7/31）

2. 鎌倉にコワーキング図書室　築80年の空き家をアップサイクル（5/8）

3. 鎌倉で活躍する人に主婦が動画インタビュー　再生回数5000超える（1/23）

4. 鎌倉坂ノ下に「うみどりギャラリー」　気象予報士が海の目の前に開く（3/13）

5. 「湘南モノレール50年の軌跡」まもなく重版　書店に特設コーナーも（6/12）

6. 湘南江の島駅で初の「モノレールサミット」　全国から事業者集い物販・イベント（1/16）

7. 鎌倉インテル新たなステージへ　サッカー社会人県1部リーグ開幕（3/27）

8. 鎌倉はんこ「鎌倉彫印鑑」、全国推奨観光土産品審査会で経産大臣賞（2/20）

9. 古典技法を用いて描く現代アートと古美術のコラボ展　鎌倉のギャラリーで（6/26）

10. 遊牧民の祈り込めた毛織物キリム展　鎌倉の古美術ギャラリーで（10/16）

　1位は、新しいまちづくりの開発予定地に期間限定で開設された鎌倉市内唯一のサッカー専用グラウンド「みんなの鳩サブレースタジアム（通称＝鳩スタ）」で開かれる夏祭りを伝える記事。当日は、前年の2倍以上の4785人が来場した。今年が「最後かもしれない」ということだったが、今月7日に同スタジアムを運営する「鎌倉スポーツコミッション」から、来年7月までの契約延長とその後の移転先との交渉が進んでいるとの発表があったため、夏祭りの継続の可能性も出ている。

　2位は、アップサイクルを学ぶ団体が、使われていなかった古民家をコワーキングスペースにアップサイクルした話題。廃材を使って本棚を作ったり、書店から返品され廃棄されるはずだった書籍を安く購入して並べたりするなど、現在もアップサイクルを実践する場として営業している。

　3位は、一人の主婦の「鎌倉で活躍する魅力的な人物から話を聞いてみたい」という思いから製作したインタビュー動画が、短期間で5000回再生された記事。その後、松尾崇鎌倉市長も登場するなど、現在も継続している。

　4位は、気象予報士が事務所として使っていたスペースをギャラリーとしてオープンした話題。5位・6位には、昨年が全線開通から50年だった湘南モノレールの記事が続いた。

　外国人観光客が戻ってきたことに加え、多くのメディアで毎日のように鎌倉の情報が伝えられることもあり平日も混雑している鎌倉。カマケイは来年も、生活者にとっての身近な話題にも着目し発信していきたい。