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鎌倉インテルホームスタジアム移転 1億円の引っ越し費用などをCFで

新スタジアムのイメージ。航空写真(2020年8月撮影)・図面を基に描いたもので実際とは異なる(写真提供=ゴールドクレスト)

新スタジアムのイメージ。航空写真(2020年8月撮影)・図面を基に描いたもので実際とは異なる(写真提供=ゴールドクレスト)

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 神奈川県社会人サッカーリーグ1部「鎌倉インターナショナルFC(通称=鎌倉インテル)」(鎌倉市大船)は、ホームグラウンドの新設と移転、運営などの費用を集めるために6月14日、目標額1億円のクラウドファンディングを始めた。

CF支援を呼びかけるポスター。一緒にスタジアムをつくっていく仲間を募集

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 現在ホームグラウンドとしている「みんなの鳩サブレースタジアム(通称=鳩スタ)」(梶原)の賃貸借契約が今年で終了するため、昨年4月から移転先用地の情報提供を呼びかけると30件を超える情報提供があった。その中から2027年までの期限付きで契約に至ったのが、湘南モノレール富士見町駅徒歩3分の自動車学校跡地(鎌倉市台3)だった。

 スタジアムの建設と移転には約3億円の費用が見込まれる。同クラブ広報の岡田浩弥さんは「自己資金やスポンサー企業、篤志家などからの資金では及ばず、CFに挑戦することになった」と話す。「不足分の6,000万円と運転資金4,000万円を合わせた1億円が目標。一般の人に加え、企業にも支援を呼びかける。1億円は無謀とも思われてしまいそうなチャレンジだが、クラブ設立を含め、これまでも無理と評された大きな山をいくつも乗り越えてきた」と続ける。

 「#スタジアムをつなぐ 鎌倉みんなのスタジアムお引っ越しプロジェクト」と題したCFは、「支援の全てを本来の目的に使うため、手数料がかかるCF運営会社に頼らず、自分たちのサイトで実行する」と岡田さんは意気込む。

 支援額は1口1,000円の「スタジアムをつなぐ応援コース」から、「1平方メートルスタジアムオーナー」がリターンの3万円コース、「1平方メートルスタジアムオーナーと地元企業などの商品」の5万円コース、「1平方メートルスタジアムオーナーとオープニングイベントでのテープカット権」の10万円コース、「10平方メートルスタジアムオーナー・シルバー」の30万円コース、「30平方メートルスタジアムオーナー・ゴールド」の50万円コース、「スタジアム敷地内のドームテント(住所付き)」の法人向け660万円コースなど。

 毎試合200人~400人の観客が集まる「鳩スタ」は、グラウンドゴルフ、ヨガなどスポーツイベントのほか、4785人が来場した「鳩スタ祭2023夏」、ビールや食を楽しむ「オクトーバーフェストKAMAKURA2023」などサッカー以外のイベントも盛ん。岡田さんは「サッカー場としての役割だけでなく、地域の人にとっての交流の場、憩いの場になっていた。スタジアム新設に際しても『これまでのスタジアム像を覆すスタジアム』『人と出会い、良い仲間ができる』『健康・幸福になるために通う』などのビジョンを掲げている」と話す。

 今年5月、不動産会社「ゴールドクレスト」(東京都千代田区)と新スタジアムのネーミングライツパートナーと締結。12月からの同スタジアムの愛称は「ゴールドクレストスタジアム鎌倉」に決定した。

 岡田さんは「地方の一サッカークラブが前例のない目標額1億円に挑戦し、達成することで、こうした場所づくりの先行事例になれば。CFは資金集めのイメージが強いが、スタジアムを一緒につくって育てていく仲間集めだと考えている」と支援を呼びかける。

 CFの締め切りは8月13日23時59分。

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