鎌倉のセレクト書店「ポルベニールブックストア」(鎌倉市大船3)で8月30日、下北沢「BOOKSHOP TRAVELLER」オーナーの和氣正幸さんを招き、トークイベント「最新版ブックショップトラベルin鎌倉~本×サムシングで鎌倉を味わい尽くせ~」が開かれる。
金野さんがセレクトした、人文や社会系の書籍が並ぶ店内。台を移動すると最大28人が着席できるイベントスペースが出現する
ポルベニールブックストアは金野典彦さんが昨年11月に開いた書店で、約33平方メートルの店内に独自の視点で選んだ書籍だけが並んでいる。編集者や著者などを招いてのトークショーや客同士が酒をくみ交わす懇親会を開くなどユニークな活動を続けている。
今回のゲストである和氣さんとの出会いは、金野さんが店をオープンする前に各地の書店を巡る旅をしていた昨年9月。和氣さんが出版した書籍「旅をしてでも行きたい街の本屋さん」全国版の発売イベントに参加した大阪でのこと。出店の話をすると、興味を持った和氣さんが開店後の今年1月に取材に訪れ、新聞のコラムで取り上げてくれたという。
本と書店が好きという和氣さんは同書のほか、全国の個性的な書店を訪ね歩いた書籍「日本の小さな本屋さん」「旅をしてでも行きたい街の本屋さん 東京版」の執筆、新聞やウェブサイトでの連載の傍ら、昨年8月には書店のアンテナショップ「BOOKSHOP TRAVELLER」(東京都世田谷区)を開いた。
和氣さんが提唱するのは、書店に行くことをメインに据えて周辺エリアを楽しく観光する「ブックショップトラベル」。ウェブサイト連載記事「本屋を目当てに旅行する、ブックショップ・トラベルのすすめ」の取材のため7月末から8月に掛けて鎌倉を訪れた際に、金野さんが声を掛け今回のイベントが実現した。
タイトルに「最新版」を付けたのは「取材からわずか1カ月なので、旬の情報を聞けそうだから」と金野さん。当日は金野さんが聞き役となり、ブックショップトラベラーとして経験豊富な和氣さんならではの鎌倉の旅の楽しみ方を引き出したいと意気込む。
「どんな書店やスポットが登場するのかわくわくするが、あえて事前に聞いていない。全て当日のお楽しみ」と目を輝かせ、「夜の大船で飲むのが旅の終わりなってくれたらうれしい」と笑う。
もともと本好き、旅好きで「ブックショップトラベル」を自らも実践していたという金野さん。「特に鎌倉は書店を中心に歩くのにも最適。都心から近いので、何日に分けても楽しめる。和氣さんの話を聞いて、後日『ブックショップトラベル』で実際に足を運び、皆さん自身でも発見をしていただければ」と話す。
開催時間は19時30分~21時10分(19時開場)。定員28人。参加費は1,500円(1ドリンク付き)。申し込みは電話(0467-40-5102)やメール、店頭でも受け付ける。