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東日本大震災の津波裁判記録映画「生きる」 海のつながりから鎌倉で上映へ

「生きる」のポスターを手にする渡辺みさきさん。「自分ごととして災害に備えるきっかけになれば」

「生きる」のポスターを手にする渡辺みさきさん。「自分ごととして災害に備えるきっかけになれば」

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 東日本大震災の津波で多数の犠牲者を出した大川小学校の児童の親らが起こした裁判の記録映画「生きる~大川小学校 津波裁判を闘った人たち~」が10月29日、鎌倉商工会議所(鎌倉市御成町)地下ホールで上映される。

当日は座談会にも登壇する寺田和弘監督

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 同作品は、東日本大震災の津波被害で全校生の7割に当たる児童74人と教職員10人が亡くなった大川小学校(宮城県石巻市)の犠牲者の家族らが起こした裁判のドキュメント。犠牲者が多かった真実の理由を知りたいという親や弁護士らの姿を、10年にわたって記録したカラー124分の作品。

 上映会を主催するのは、鎌倉市の「七里ガ浜」と宮城県の「七ヶ浜町」という似た地名が縁で、七里ガ浜の自治会や近隣地域住民有志などが復興支援のために結成した市民団体「七七支援隊(七里ガ浜発七ヶ浜復興支援隊)」。2011(平成23)年6月から支援活動を続ける中で、地理的条件も似ていることから、現地の人たちから震災の体験やノウハウを得ることにもなっているという。

 鎌倉での上映のきっかけは「4月の大川小学校訪問だった」と話すのは、スタッフの渡辺みさきさん。「現場を見たり、語り部から話を聞いたりして、みんながリアルに自分ごととして考えたところに、映画の上映が始まったという話を知った」と続ける。

 鎌倉の近隣では上映館がなかったため、それぞれが東京に足を運んだという。渡辺さんは「見た全員が、鎌倉で上映会をやりたいという思いを抱いたことを知り、すぐに実現に向け動きだした」と振り返る。

 東京では定員20人のミニシアターだったため、もっとたくさんの人に見てもらおうと市内で会場を探し、定員100人で、午前・午後の2回開くことになった。神奈川県内では初の上映という。

 当日は上映と寺田和弘監督のトークのほか、午後の部の後には、あらためて鎌倉の防災について考える座談会「かまくら防災みらい会議」を開く。ゲストは、寺田監督と鎌倉市教育委員会教育長の高橋洋平さん。コーディネーターは、市民参加型の支援プラットホームを運営するスマートサプライビジョンの特別講師かもんまゆさんが務める。

 渡辺さんは「地震が起きたら鎌倉にも津波が来る可能性が高いが、そのとき自分がどこにいてどんな立場なのかも全く分からない。映画を見て、それぞれの立場だったらどうするかを考えるきっかけにしてほしい」と話す。

 上映開始時間は、午前の部=10時15分、午後の部=13時15分。入場料は、一般=1,500円、学生=1,000円。

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