鎌倉経済新聞の年間PV(ページビュー)ランキング1位は、東京・銀座で18年続いたレストランの鎌倉での再出発を伝える「洋食『銀座古川』が鎌倉に移転 カレーとシチュー専門店として再開」だった。
「時代とともに客層が変化、次のステップを」と地元湘南でメニューを絞って再開。店主と母親の人柄もあり、地元客を中心に人気店となっている。
ランキングは1月1日~12月12日に配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの。上位10位のランキングは以下の通り(カッコ内は掲載日)。
1. 洋食「銀座古川」が鎌倉に移転 カレーとシチュー専門店として再開(7/24)
2. 鎌倉に5坪の手作りサンドイッチ専門店 「いつもの。」コンセプトに(1/8)
3. 目の前で仕上げ賞味期限2時間 鎌倉にモンブランのテークアウト専門店(3/5)
4. 鎌倉の朝がゆ専門店「叙序圓」が「間借り」から独立移転 夜も台湾家庭料理を(8/30)
5. 鎌倉に期間限定お化け屋敷「人間紫陽花」 クリエーターらが元老舗和菓子店舞台に(8/2)
6. 水中花火が美しい鎌倉花火大会 特典満載の有料観覧席も(6/14)
7. 世界を股にかけた金融スペシャリストが転身 学生時代の夢かなえ鎌倉にカフェ(11/15)
8. 鎌倉小町の路地裏にジャズ喫茶 禁煙で昼間のみ営業も話題に(5/14)
9. 大型冷蔵庫完備で角打ちや酒蔵のおいしさを 鎌倉に利き酒できる飲食店(3/29)
10. 鎌倉駅前にランチだけのカレー専門店 立ち飲みビストロが開く、昼のみ椅子も(2/19)
2位の「こまつやサンドイッチ」、4位「叙序圓(じょじょまる)」、7位「佐助カフェ」、8位「ジャズの泉」、9位「利酒処枡枡(ききさけどころ ますます、利は口へんに利が正式表記)」、10位「「スパイスカレー 檸檬(レモン)」、11位以降もシフォンケーキの「フォンフォンシフォンカマクラ」、コーヒースタンド「TANE ROASTERY COFFEE(タネ ロースタリー コーヒー」、キッチンカーの「Cuddle Coffee(カドルコーヒー)」など、個人経営の飲食店が上位にランクインした。
東京や横浜などの企業が運営する店やチェーン店が小町通りを中心に増え続けている鎌倉にあって、個人や夫婦、親子などで切り盛りする店が、開店後も地元客の支持を得ている。
一方で、2位の「こまつやサンドイッチ」店主はその後、実家の事情で福島に帰省することになり9月末に閉店。14位だった「鎌倉の人気古書店『ブックスモブロ』店主病気療養で閉店 惜しむ声相次ぐ」など人気店でありながら撤退を余儀なくされるケースなど、個人経営ならではの難しさも浮き彫りになった。
もともと宿泊施設が少なかった鎌倉だが、2020年に増加が予想される外国人客を見込み、現在はホテルやゲストハウスなど建設ラッシュ。昼間のにぎわいに比べ朝夕が静かだった人の流れに変化が出ることも予想されている。今後も地元住民にとっても、観光客にとっても有用な情報を発信していきたい。