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湘南モノレールが独ヴッパータール空中鉄道と姉妹提携 業界初の協定締結

ヴッパータール・フォーヴィンケル駅近くの古い街並みを行く空中鉄道。複線でほとんど区間はウッパー川の上を走行している

ヴッパータール・フォーヴィンケル駅近くの古い街並みを行く空中鉄道。複線でほとんど区間はウッパー川の上を走行している

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 湘南モノレール(鎌倉市常盤)は9月13日、ドイツのヴッパータール空中鉄道(ノルトライン・ヴェストファーレン州ヴッパータール市)と姉妹懸垂式モノレール協定を締結する。

姉妹提携記念ヘッドマークをデザインしたキーホルダー。1個350円で100個販売する

 両者が懸垂式モノレールを運行している縁から、1月に湘南モノレールの尾渡英生社長が同空中鉄道の社長にメールを送ったことがきっかけだという。地域密着型の公共機関として相互協力し、国際観光振興を通じて地域経済の発展への貢献を目指す。締結日は同空中鉄道が120年前、初の試験走行を行った同日とした。

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 同空中鉄道は1901年3月に開業した現役で世界最古の懸垂式(ランゲン式)モノレールで、主にライン川支流のヴッパー川の上に線路があり13.3キロ全20駅を30分で運行。年間乗降客数は約2400万人で、ドイツでは「シュウィベバーン(モノレール)」の名で親しまれている。

 湘南モノレールは日本の公共交通機関としては初の懸垂(サフェージュ)式モノレールとして1970(昭和45)年に開業し、翌年全線開通。大船駅と湘南江の島駅の全8駅6.6キロを14分で結び、年間乗降客数は約1100万人。通勤通学客に加え、江の島や鎌倉方面への観光客の利用も増えている。

 同月8日9時30分から大船駅降車ホームで、先着50人に提携記念ヘッドマークをデザインしたキーホルダーとドイツ菓子専門店「アウスリーベ」製のドイツ国旗カラーの焼き菓子を進呈する。

 同日10時から大船駅構内で姉妹提携を記念したヘッドマークの贈呈式を行う。式典にはドイツ観光局や州の経済振興公社関係者、ミス鎌倉、湘南江の島海の女王・海の王子らが出席し、司会はDJ・HAGGYが務める。同ヘッドマークを装着した5603編成の湘南ブルーラインは12月31日まで走行する。

 同日から大船駅で、同ヘッドマークキーホルダー(350円)を100個、提携記念のC型硬券大船駅入場券(170円)を500枚販売する。

 同13日からは5603編成の中間車両に、空中鉄道でも中間車両連結部に提携記念ラッピングを施し走行する。

 8月には湘南モノレール本社で、同空中鉄道乗車経験を持つ大学教授や写真家、フリーライター、編集者などを招き、同路線の尾渡英生社長とともに魅力を語り合った。座談会の様子は湘南モノレールホームページの「ソラdeブラーン」に掲載する。

 同路線広報の外山真衣さんは「世界最古の歴史を持つ空中鉄道には、同じ懸垂式の長期的な安全運行や技術で学ぶことが多い。観光面でも相互にアピールをすることで、より多くの方に楽しんでいただければ」と話す。