鎌倉経済新聞の2019年上半期PV(ページビュー)ランキング1位は、にぎやかな小町通りではなく鎌倉駅西口の静かな通りにある「こまつやサンドイッチ」開店を伝える記事だった。
「家で作ったような安心できて、しかもしっかりおいしいものを」とサンドイッチ好きの女性が始めた。店舗面積わずか16.6平方メートルと、こぢんまりと落ち着いた雰囲気の専門店を女性が切り盛りするという鎌倉らしさに注目が集まった。
ランキングは1月1日から6月31日までに配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの。上位10位のランキングは以下の通り(カッコ内は掲載日)。
1. 鎌倉に5坪の手作りサンドイッチ専門店 「いつもの。」コンセプトに(1/8)
2. 目の前で仕上げ賞味期限2時間 鎌倉にモンブランのテークアウト専門店(3/5)
3. 水中花火が美しい鎌倉花火大会 特典満載の有料観覧席も(6/14)
4. 鎌倉小町の路地裏にジャズ喫茶 禁煙で昼間のみ営業も話題に(5/14)
5. 大型冷蔵庫完備で角打ちや酒蔵のおいしさを 鎌倉に利き酒できる飲食店(3/29)
6. 鎌倉駅前にランチだけのカレー専門店 立ち飲みビストロが開く、昼のみ椅子も(2/19)
7. 鎌倉の人気古書店「ブックスモブロ」店主病気療養で閉店 惜しむ声相次ぐ(6/11)
8. 「攻めてる」湘南モノレール社長招きトーク 大船の小さな書店で(5/9)
9. 鎌倉にチョコレート専門店「バニラビーンズ」 「大仏チョコ」付きドリンクも(2/12)
10. 鎌倉の閑静な住宅街に軽トラのコーヒー屋台 実家の玄関先で(3/22)
1位をはじめ2位の「モンブラン・スタンド」、4位のジャズ喫茶「JAZZの泉」、5位の角打ち風の飲食店「枡枡」、6位の「スパイスカレー 檸檬」、10位「カドル・コーヒー」など大通りに面していない個性的な店が多くランクインした。
7位は、8年前に開店した新進気鋭の古書店「ブックスモブロ」閉店を伝える記事。毎年1000人以上の来場者がある「ブックカーニバル in カマクラ」の発案者でもある店主が病気のため、やむなく店を畳むことになり、SNSでの反響も大きかった。
6年ぶりに年間観光客数が2000万人を切った鎌倉だが、6月もアジサイ見物客で連日混雑した。下半期も海水浴シーズンから秋の観光シーズンとにぎわいは続く。観光客だけでなく、地元に暮らす人たちもハッピーになれるようなニュースをいち早く届けていきたい。